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高畑の家

A House in TAKABATAKE

a house for a family(2 persons)/Nara-city Nara Pref./2008/photo_Sano

奈良市内、伝統的な街並みが残る「ならまち」の外れに建つ、町家の建替え計画。敷地は典型的な「うなぎの寝床」で、巾約6m奥行40m。伝統的景観への配慮と現代人のための生活空間の両立が依頼条件だった。設計方針はシンプルだ。前面通りに面して木格子のある門屋を設け、伝統的景観の保全につくす。その一方で、奥につくる住宅は、現代住宅としての機能や生活環境の資質を優先し、造形的にも伝統的景観とは異なる方針を明快にする、というもの。瓦屋根の門屋をくぐって前庭に入ると、母屋はポーチのついた黒い大きな壁として屹立している。ここには新旧のデザインの対比があるが、そこに微妙な調和が目論まれている。

所在地:奈良県奈良市

主要用途:専用住宅

敷地面積:277.26m2

建築面積:115.79m2(内新築部分101.16m2)

延床面積:157.34m2(内新築部分142.71m2)

規模:地上2階建

主体構造:木造在来工法

施工:ミナミ建設

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