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小山の家

A House in KOYAMA

a house for a family(4 persons)/Kita-ku Kyoto

Pref./2007/photo_K.Sugino

敷地の向かい側は賀茂川の土手、高さ18メートルの大木が土手の上の街道沿いに並んでいる。このみごとな並木の樹冠の世界にひたりながら、街道の騒音と視線を避けるにはどうするか。これがテーマとなった。

この住宅の正面は閉鎖的な表情をしている。しかし階段を登って振り返ると、一転してテラスの向こうに視界が開かれ、大樹の枝と大空の織りなすシーンが展開される。テラスの手すりは大人の身長程の高さがあり、緑色の石で仕上げられていて、雨の日にはこの傾斜面を水が流れて、深みのある濃淡の緑色を室内から堪能できる。この石の壁は、雨が好きだという夫人のための映像スクリーンであり、街道と居住空間を隔てる装置である。

1階水廻りには、同様の構想でつくられたトップライトがあり、外観からは想像できない光と景色が楽しめる。1階中央の吹き抜けの土間空間は、ご主人と子供たちのための多目的空間で、ライトコートとしても機能している。

所在地:京都市北区

主要用途:専用住宅

敷地面積:87.14㎡

建築面積:51.87㎡

延床面積:86.60㎡

規模:地上2階建

主体構造:木造在来工法

施工:かわな工業

掲載誌:住宅建築'08.02、新しい住まいの設計'07.12、

    MY HOME 100選vol.3

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